今回は3月に私が着物を汚してしまった時の実例をご紹介させていただきます。
パールトーン加工をしていた西陣御召の着物を、焼肉のタレで汚してしまいました。
気を付けていたはずの袖の袂(たもと)を、いつの間にかタレを入れていたお皿に付けてしまっていたようでした。
お肉をタレに付けようと思ったら、タレが綺麗になくなっていてお皿がさっぱりとしていて・・・汗
一瞬何が起こったか分からないと言うべきか、分かっているけど認めたくないけど、しっかり袖がタレを吸っていて濃いシミができていました。
急いでおしぼりで拭き取ってみましたが、あまり変わらず。テンションだだ下がり、後悔のみで帰宅しました。
次の日。パールトーンさんへお電話して事情を説明しました。
正直、パールトーン加工しているのに、こんなにハッキリとシミができるものなの?加工が効いていないんじゃないの?と半信半疑で尋ねました。
そうしましたら「焼肉のタレは熱いので染み込みやすい」と言われて、納得などできませんでしたが(苦笑)
そう言われても・・・と思いながらも、パールトーンさんへ「シミ抜き」をお願いしました。
この場合の「シミ抜き」というのはパールトーン加工をされた着物のお手入れのサービスです。
つまり無料のサービスなんです。
衿、袖口など汚れてしまいがちの部分などは、通常の汚れでしたら、パールトーンさんがメンテナンスを無料でしてくださいます。変に触って毛羽立たせてしまったり、そのまま放置してカビを生やしてしまうと別料金になってしまいます。着用後は衿、袖口など汚れてしまいがちの部分などをできるだけ早めに点検されることをお勧めいたします。
さて、私のメンテナンスに出した着物ですが。
(シミ抜きお願いして3週間以内の納品でした)
綺麗になりましたよ!アップで見ると若干残っているかな?とも思いますが、支障はないです!
次の日まで油染みがバッチリ残って、絶望的な気持ちになっていましたが、嬉しくて !(^^)!
しかもパールトーンさんの無料メンテナンスの範囲内でどこまでシミ抜きができるのかしら、追加でどのくらいお支払いするのかしら、そもそも直るのかしらとドキドキしておりました。
私はパールトーンさんの回し者でもなんでもありませんが、今回本当にパールトーン加工していて良かったと思いました。
加工代はまあまあかかりますし、正直弊社の紗に関しては特に質感が若干変わりますので、今までは少し消極的なお勧めだったと思いますが、これからは少し推していきます。(価値観とかありますので、まずお客様のお考えを尊重します)
これからお仕立てされる方、すでにお仕立てして着用されている着物や帯にもパールトーン加工という選択肢を広げてみてはいかがでしょうか。今からでも間に合います。
また梅雨に入るこの時期。
カラッとしたいいお天気の時に着物の点検をお勧めいたします。
弊社でもパールトーン加工のお取り扱い、着物や帯のお手入れ、リフォームなどご相談承ります。お気軽にお問い合わせください。
また6/18・19に開催される西陣織工業組合のファミリーセールの会場(西陣織会館)で「きものよろず相談コーナー」が設けられる予定です。
こちらでは直接専門の方にご相談してお話を聞くことができるようです。また簡単なシミ落としなどはその場でできる範囲は無料でしてくださるという情報を聞きました。難しいメンテナンスも良心的な価格でご案内してくださるようですので、是非この機会に見てもらいたい物がございましたらお持ちください。
※ファミリーセールのご招待状が必要ですので、お持ちでない方は西陣織工業組合または弊社にお申し付けください。よろしくお願いいたします。