「紗」とは、捩り織り(もじりおり)で織られた、透ける織物です。
捩り織り(=からみ織りとも言う)は、たて糸が、隣のたて糸を乗り越えて横糸と組織する織物です。たて糸が絡み合うため、からみ目で横糸が前後の横糸と密着せず布面に透き間ができます。
「絽」は、捩り織りと平織り(ひらおり)を組み合わせた織物です。平織りは、たて糸と横糸を1本1本交差させる織り方で、もっともシンプルな織り方です。
絽は夏物として流通量の多い捩り織りの織物で、平織り3回に捩り織り1回が繰り返されるのが絽の中でも最も代表的な三越絽(みこしろ)です。
やや単調な三越絽に対し、紗=捩り織りと、平織りや朱子織を組み合わせて、紗の透ける部分と、平織り等の透けない部分、朱子織の光沢ある部分の見え方の違いで文様を織り出した織物が弊社の得意とする「紋紗」です。
捩り織り(もじりおり)と平織り(ひらおり)、朱子織り(しゅすおり)という織物の組織の違いで文様を織り出しています。平織りは、たて糸と横糸を1本1本交差させる織り方で、もっともシンプルな織り方です。これに対して、捩り織り(からみ織りとも言う)は、隣り合ったたて糸を交互にからみ合わせるなど、複雑な装置が必要になる織り方です。
紗(=捩り織り)と、平織りや朱子織を組み合わせて、紗の透ける部分と、平織り等の透けない部分、朱子織の光沢ある部分の見え方の違いで文様を織り出した織物が「紋紗」です。弊社の得意とする織物です。
「紗」とは、捩り織り(もじりおり)で織られた、透ける織物です。
捩り織り(=からみ織りとも言う)は、たて糸が、隣のたて糸を乗り越えて横糸と組織する織物です。たて糸が絡み合うため、からみ目で横糸が前後の横糸と密着せず布面に透き間ができます。
「紋紗」は、「紗」に、平織り(ひらおり)、朱子織り(しゅすおり)という異なる組織の織物を組み合わせて文様を織り出した織物です。
蚕(かいこ)の繭(まゆ)から取る生糸(きいと)には、絹糸になる繊維の他に不純物が2~3割含まれています。これを取り除くために「精錬(せいれん)」という工程が必要になります。
生地を織る前に「糸を精練」することを「先練り」と言います。これに対し、織ったあとに「生地を精錬」することを「後練り」と言います。
弊社が製織している紋紗は、夏物として用いられることが多いのですが、夏に適する生地は、まとわりつかないサラリとした風合いが求められます。
そのため弊社では、糸の段階で精錬し(先練り)、細く扱いにくくなった糸で、ゆるみ無く、かつ、透き間のある紗組織を織り上げ、しかもその中に平織り等の組織を組み合わせて、シャリ感・涼感のある紋紗を織り出しています。
ちなみに、着物の生地として有名なちりめんなどは、生糸を用いて生地を織った後から精錬して(後練り)いるため、生地の織り目がゆるくなって、やわらかい風合いになります。