2017/10/25
唐紙の「唐長」さんの工房見学
先週、西陣の偉い方々と「唐長」さんへ工房見学に伺いました。NHKのTV「美の壺」で観てはおりましたが、偉い方のお陰で実際に作業まで見学させていただきました♪
今は友禅の職に就いている私も以前は、美術学校の研究科で版画を専攻しました。銅版画をやっていたんですよ笑その当時は油絵や銅版画という「西洋」の美術が好きでハマっていましたが、どこかで木版画にも憧れてました。結局、学校で銅版画の道具類を使えるという所に1番魅力を感じて銅版画に決めたような気がします。
そんなことはどうでもいいのですが、「紙を刷る」という作業が、こんなにも柔らかで、優雅な動きとは想像していませんでした。ふわっとした手つきで顔料が付いた太鼓の様な道具をポンポンと版木に付けます。紙もガンガン色を押し付けたりもしません。力技なんて一切出てこないんです…(・・;)
また版木そのものが素敵でアートでした。写真でもお分かりでしょうが「文政六年」江戸時代の物です。古いですね。そして良い柄はいつの時代でもかっこいいなぁと。私の取引先では最近は古典柄が流行らないので、そうではない柄が欲しいと言われます。それを受けて洋柄ばかり染めてる気もします。でも、やっぱり私は古典柄が好きです。日本人だから。
そんなこともあって、最近古典柄で着物作りたいな~と悶々としております。
職業柄、使ってはった刷毛にとても興味が湧きました!