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 お客様のコーディネート一覧

  • 2022/08/28
    キモノアレコレ
    白生地からご希望のお色へ染めるお誂え

    今回は白生地からご希望のお色にお染めするお誂えの例をご案内いたします。

    色無地でもぼかし染めでも、どちらでも大体手順は同じになります。

    一例といたしまして、都内在住で有名な和装小物作家さんのMIZUHOさんのお誂えの様子をレポートします。

     

    いつも弊社の紋紗の羽織をご愛用くださっているMIZUHOさん。ヘビロテで着用されているので、もう一枚新調したいとのことでした。

    ご本人は既にご希望のお色、地紋など、お好みのイメージもお有りでしたので、お誂えとしてはとてもスムーズだったと思います。

    また、私は公私共に仲良くさせていただいておりますので、もしかしたら彼女の似合うお色をなんとなく想像できていたこともスムーズな運びになった要因だったとも思います。

     

    ①さて、まずは生地の地紋の雰囲気・ご希望をお聞きして、生地を探すことからしました。唐草の柄とか柔らかい雰囲気をご希望とのことでしたので、何点か地紋の写メしました。そしてその中から地紋を選んでいただきました。彼女が選んだのは牡丹唐草の地紋でした。

    ②ご希望の色の雰囲気をお聞きして、弊社にある色見本生地を選んで写メしました。選んだ見本にはご希望のお色と、私が彼女に似合いそうなお色も一緒に入れました。写メの段階で更に見本を選択してもらい、直接見てみたい物だけ郵送で送りました。(写真1)

    ③郵送した見本記事を直接ご自身の着物に当ててみたり、じっくりお選びいただきました(約1週間)。決まってすぐ見本生地をご返送いただき、ご希望の配色とぼかしの仕方を確定してもらいました。

    ※この時点で商品代金をご請求いたしました。

    ④色見本が弊社に戻るとすぐ、ぼかしの場合は「ぼかしアタリ(染めぼかしをするラインがわかるように)」を生地の裏に描きます。(熱で消えるチャコペンで描きます)。引き染めはいつも弊社の紋紗を染めて頂いている熟練の職人さんです。紋紗の染めは乾きが早いこともあり、ムラができやすく難しいんです。お願いしている職人さんはその難しい紋紗でも見本と色を合わせるのが、とても上手なんです。

    またお誂えとはいえ、弊社では一反だけ引き染めをお願いすることはしておりません。引き染め屋さんは一色で一反のみ染めるのは、とても効率が悪いです。そんな効率の悪い気の毒なお仕事を、いつも押し付ける訳にはいかないと思っています。今回も同じ色目で地紋違い、染め方違いで合計3反注文出しました(「同じ柄で同じ染め」のものは創りません)。(写真2)

    ⑤染め上がり、検品、のし、再検品し、発送前に見本と近い同じお色に染まった写メをしました。(写真3)

    ⑥写メご確認後、商品発送しました。(写真4)

    納品後にすぐにお仕立てをされたようで、8月26日付のInstagramに写真を投稿してくださいました。

    素敵でしょう〜♪お手持ちの着物に合わせての羽織のお色選びなので、ばっちり決まっています!

    ぼかしの仕方も真っ直ぐではなく、ゆらゆらとした曲線のぼかしにしていますので、女性らしさもプラスされています。

    よろしければMIZUHOさんのInstagramをチェックしてみてくださいね!またフォローもお願いします♪→コットンパール和小物MIZUHO https://www.instagram.com/mizuho.cottonpearl/?hl=ja

     

    如何でしたでしょうか。

    お誂えの流れは大体つかんでいただきましたでしょうか。

    お誂えはお電話だけ、メールのやり取りだけでは、当然ですが不安だと思います。

    一度は生地を実際に見て触っていただいたり、やはりお顔合わせをしていた方がお互い安心かと思います。(絶対ではありませんので♪)

    弊社にお越しくだされば小さな見本生地だけではなく、いろんな色に染まった反物がたくさんございます。いろんな配色、地紋などをご覧くださり、選んでいただけます。意外に苦手なお色がお似合いだったり、思っていたお色がイマイチだったりと、発見が多々あるかと思います。

    最初にご足労いただきますが、後はメールや見本生地のやり取りでOKです。何度も書きますが、ご足労なしで、メールのやり取りだけで大丈夫な方もいらっしゃいます。

     

    また注意事項といたしまして、見本と全く同じお色に染まることはありません。近いお色に染まります。今までのお誂えにおいて、お色が見本とかけ離れていてクレームがきたことは一度もございません。微妙なお色のズレにつきましてはご容赦くださいませ。

    白生地につきましては、ご希望の地紋の正反がない場合があります。その場合、織傷のある生地をご案内する場合もあります。

     

     

    地紋とお色を選ぶ「色無地」または「ぼかし染め」のお誂えについて、ご興味おありの方はお問い合わせくださいませ。

    特に秋から冬の時期はお誂えに最適なシーズンです。

    どうぞ宜しくお願いいたします。

     

  • 2022/08/21
    ここ最近わか集
    海外から続々と?

    お盆休みは毎年忙しくしております。

    去年出来なかったお仏壇のお磨きやお掃除を、今年は念入りにしました。

    それの疲れが出たのか分かりませんが、その後は少し体調を崩してしまい、久しぶりにダウンしました。

     

    さて、ブログをお休みしておりましたが、書きたいことは沢山。

    「海外から続々と?」というお題ですが、明らかに誇大表現ですが。

    まずはブルガリアから写メが届きました〜。


    (若干やらせ写真の匂いが漂いますが笑)

     

    7月15日に京都から送った荷物が、約4週間後にブルガリアに着いたようです。

    追跡記録はこんな感じです↓

    到着した後の「通関手続中」が長過ぎで、大丈夫かな、どうなってるのかなと思って、8月上旬に日本の郵便局へ電話で問い合わせたりしていました。

    前にも書いたかもしれませんが、今はEMSという国際スピード郵便が送れないので、いつ配達されるかわからない郵便しか取り扱いがないのです。

    それでね。

    「いつ配達されるかわからない」と一点張りの郵便局に物申す!です。

    電話してもネットで調べた追跡結果を読み上げるだけで、それ以外全く情報がないのです。全くです。

    例えばね。

    大体ブルガリアでしたら発送から大体1カ月かかりますとか、通関手続きが1週間くらいかかったりしますとか。

    何かないんですか?と言いたい。というか言いましたけど。

    古い情報でもいいので、1ヶ月前の情報ですが、発送して⚪︎日程かかりましたとかね。そしたら、今はそれ以上日数かかるかなとか。大体の目安ができるのですが。

    そういった目安というのを取りまとめたらと思うのですが。。。ま、無理ですよね…

    誰かがこのブログを見てくれたら

    「2022.7月現在 日本→ブルガリア 国際eパケット 約4週間」

    という目安ですので!

     

    さて、それはさておき。

    ブルガリアのマルタちゃーん!見てる〜?(写真の女性)

    言っておきますが、彼女はこのブログの読者ですから〜笑

    丹後ちりめんと弊社の紋紗が海を渡り、ブルガリアのマルタさんの手元へ〜

    テンション上がるわ〜♪

    自分の結婚式にこの生地を使ってドレス作るんだって!凄いですよね。

    彼女は日本の文化が好きで、ご自身でも着物を着たり親しんでおられるようで、どうしても日本の絹でドレスが作りたかったようです。

    そこでブルガリアに住む私の親友にご相談されたようでして、トントン拍子に生地の手配と発送に至りました。

    ご縁ですね〜。嬉しいです〜。

    またドレスができたら、写メ送ってもらいます!

    マルタちゃん、おきばりやす〜笑 写メ待ってますよ〜

    ※マルタちゃんの全面協力により、お顔出しての掲載の許可を得ています。制作風景も写メくださるようですので、乞うご期待!

     

    それともう一つ海外からのニュース!

    以前に私がお誂えを手掛けた着物をお召しになったお写真をいただきました!

    これだよー。ドーン!

    カッコいいでしょー!

    セレブ感、半端ないでしょう!素敵すぎます。

    私はそんな嬉しいお写真で感激しております。。。涙

    お誂えの様子は「キモノアレコレ」に詳しく書きましたので、併せてご覧くださると嬉しいです。

    キモノアレコレの記事(別のウインドウで開きます)→夏物の訪問着をお誂えのお客様(A様)

     

    ということで。

    来週は少しずつ体調を戻せるように、ゆっくり仕事に復帰していこうと思っております。

    息子の夏休みも1週間を切り、残すは読書感想文!

    私も頑張って読みましたよ。課題図書。久しぶりの小説でした。

     

    どうぞ皆様もご自愛ください。

     

  • 2022/08/21
    キモノアレコレ
    夏物の訪問着をお誂えのお客様(A様)

    2年前の2020年のことですが、海外にお住まいのA様が帰国されているタイミングで、お誂えのお話のご相談をいただきました。

    海外で大きなパーティがあるので、それの為の夏物の着物をお誂えされたいとのことでした。

    くっきりとした目鼻立ちのお顔立ちのA様。お好きな着物はカッコいい古典柄のようです。

    お似合いになりそうと想像しながら、ご希望の「俵屋宗達の紅白梅図」の雰囲気を参考に柄を描き起こしました。

    地色は最初は濃い紫で進めていましたが、最終は墨色に決まりました。黒ではちょっとイカツイ雰囲気になるので少し抑えめの感じで。

    生地はパーティ向きとして、銀糸入の紋紗。地紋は大胆な露芝です。

    もうこれだけでもカッコいいのですが、しっかり友禅も入れて訪問着に仕上げていきます。

    全体的に色数少なめで渋い雰囲気をご希望でしたので、流水の部分を胡粉とグレー系で地色に寄せました。萩も私としては、かなり渋めにしました。

    京友禅の色合いというよりは東京友禅の色の気がします。あまり使ったことない色の渋さで、加減が難しかったです。

    (使う色のご相談は上記のような写メを撮ってやり取りしております)

    糸目が落ちて柄の輪郭が白く上がってきた後に、流水の部分に金と銀の箔をまいてもらいました。

    これでグッと締まった流水になり、更に華やかになりました。

    そしてお仕立てもいたしまして、夏のパーティに間に合うようにご用意いたしておりました。

     

    ただ、世界中がコロナの関係でこういった催しが中止となっていたようでして。。。

     

    そして今年。

    ようやくそのパーティが開催されたらしく、お写真を送っていただきました!

    嬉しいことにお写真の掲載の許可もいただきました。

    素敵でしょ!

    めっちゃカッコいいですよね!A様の雰囲気にピッタリ。バッチリ決まっています!

    周りの方々にも好評だったとのことで、私も嬉しい限りです。

    私がデザインし、友禅した着物をお客様がお召しになったお写真を拝見するのは、本当に嬉しいです!しかも今回は海外でなんて〜涙

     

    お誂えはお客様にとっても私にとっても、ドキドキですよね。

    こうしてお写真いただいて、ようやく私はホッといたしました。

    (2020.6.23 Instagramに投稿したコーディネートの写真)

    帯は洛陽織物さんの物です。

    私の方で帯と帯揚げ、帯締めなど一式コーディネートをご提案して、その中から選んでいただきました。

     

    お誂えの初めましてさんは、色無地やボカシ染めくらいからデビューされることをおすすめしております。

    ご予算に応じて生地選びから制作、お仕立てまでお引き受けいたしております。

    また西陣の帯もご希望でしたらご案内させていただいております。

    ご興味がおありの方はお問い合わせ下さいませ。

    どうぞ宜しくお願いします。

     

     

    次回はそのようなボカシ染のお誂えの仕方などをご紹介する予定です。

  • 2021/01/18
    キモノアレコレ
    「紋紗のマスク」をお求めくださいましたお客様からのお便り

    去年10月19日、ジャズシンガーの泉沢果那さんから突然お電話いただきまして、ご来社くださいました!

    (2020年9月に発売されたCD  思わずご本人から買っちゃいました←amazonでチェックどす~泉沢果那 CD)

    実は弊社も「GoToトラベル」事業に参加しておりまして、共通クーポンを取り扱っております(只今取扱い中止です)そちらにはマスク販売していると紹介しておりました。

    それをご覧になってくださったようでして、わざわざお越しくださいました。

    マスクをしていてもお人形さんみたいな綺麗なお顔立ちは、優に想像できる美人さんでした。お目目が大きくて、女優さんですか?レベルの女性でした。

    その泉沢さんは出来立てホヤホヤの紋紗のマスクをご覧くださいまして、ご自分用とお土産用と仰って、沢山ご購入くださいました。

    そしてご自身がそのマスクを装着した時のお写真をインスタに投稿して、ご紹介してくださったりしておりました。

    泉沢果那さんのインスタグラム←別ウインドウで開きます)

     

     

    さて先日泉沢さんからプレゼントされたというお嬢様が、成人式の際にそのマスクご使用くださったようでして、お写真を送っていただきました!

    とても素敵です!華やかな今の色を使った振袖に、シックな色合いのマスクがとてもお似合いです♪お友達と少し近付いてお話しする時には、きっとマスクの色柄もお目に止まったことでしょう。レースのマスクなどもお見かけしますが、本物の正絹のマスクもしっくりきますね。高級感が出るとでもいいましょうか。地紋は幾何学模様で、色合いも含めてGUCCIっぽいんです。←パクリではないので(^_^;)

    お顔の半分ほどを占めるこのマスク。またお顔を見ながらおしゃべりする際には、意外にもマスクの印象が大きいこともうかがわれます。

    素敵なマスクを装着して、一生に一度の成人式にご参加されるって、ポジティブに考えたらコロナ禍ならではの醍醐味ではないでしょうか。

    シルクの光沢と振袖のシルクの光沢・高級感は、やはり相性が良いと思います。

     

    そしてもうお一方。このお嬢様も今年成人式を迎えられた方です。古典的な振袖に可愛らしい髪飾りは、はんなり系のコーディネートですね。

    こちらのマスクは「西村大臣マスク」と呼ばれる、形が立体になっているタイプです。形が直線的でちょっと男性的だけど如何かしらと思いながら作りました。

    でもこの形は一番付け心地が良いらしく、男女共に好評なんです。正直、形が可愛くないかなと思っておりましたが、かわゆいです!

    形よりも色が薄い黄色なので、とても女性らしいのです。偶然にもつまみ細工の髪飾りのお色ともマッチしていて、着物の色柄にも使われていた色でもあり、素敵にコーディネートされていました。

    お客様の承諾を得てこの度、お写真を掲載させていただきました。本当にありがとうございました。

     

    こういった大事な人生行事において弊社の商品をご利用くださいましたこと、ご丁寧にご報告くださったこと本当に嬉しく感謝いたしております。

    この正絹のマスクのお手入れですが、優しく手洗いをされた後、掌を開いて握手する感じで軽く絞って形を整えた後、陰干しし、できましたらアイロンを当てていただけますと、装着しやすくなります。

    どうしても表と裏の生地の収縮率が違うために形が崩れやすくなるだけでなく、装着もしづらいです。←裏の生地が口元に張り付いて息がしづらくなります。【経験談】

     

    正直、扱いはやはりご面倒とは思いますが、何度でも洗って使えますので、大事な行事はもとより、普段のおしゃれとしてもご利用いただけましたらと思っております。

     

    内側の生地は抗菌コットンと正絹の二種類作りました。全て一点物です。

    実はパッケージなど、まだ何もできておりませんで、今は透明の袋に入れただけになっておりますが、まずは写真を撮って藤姫オンラインショップに順次アップしていくようにいたします。

    たくさんお問合せくださっておりますが、なかなか写真が掲載できず申し訳ございません。

    お急ぎできたらお問い合わせくださいませ。メールにてお写真のやり取りもさせていただきます。

     

    ちなみに価格は3,000円(税込)と3,300円(税込)の二種類がございます。普通郵便でよろしければ送料込みの価格を予定しております。

     

     

    卒業式、入学式、着物をお召しの際、また着物でなくても、ちょっとしたお出掛けの際にも、ご利用いただけましたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

     

     

     

     

     

  • 2020/03/23
    キモノアレコレ
    お誂えのお客様のコーディネート (kimono dresser MAKI 様)

    今年に入って2枚目のお誂えの kimono dresser MAKI 様のお写真をいただきました!

    今回は桜の時期の「SAKURAコーディネート」です♪

    生地は丹後縮緬で、金糸で縫取りの桜の花弁が散りばめられた、絵羽の付け下げです。

    この春のパーティ、お食事会用としてお誂えを希望されておりました。お仕立てまでのお時間があまりなかった為に、この桜の白生地をご紹介しました。気に入っていただき、特急で浸染にて染め、お仕立ていたしました。

    今回のお誂えは、優しいお色の桜色のピンクを選ばれました。

    流石です!素敵なお色をチョイスされていますよね♪

    着物は流行がないと言う人がいますが、私は色は流行があると思います。こういったピンクは、今の時代は綺麗めなお色を選ばれた方がよろしいかと思います。せっかくお誂えされるのであれば、こういった流行りでもある、綺麗めのお色が素敵ですよね♪

    お顔写りも良く、映えしますよ♪やっぱりピンクは「女子力」上がります〜。

    ちなみにですが、最近では桜は年中着られる柄として、浸透してきております。

    この時期だけでなく、年中着られるなんて、いいですよね♪

    素敵な着姿を拝見していると、私もこんな可愛い着物欲しいなーと思います(似合わないとか言わないで〜)

     

    後ろ姿もバッチリです!

    着付けも、髪の毛もご自身で、されたようですよ。凄くないですか〜⁈ 流石です!羨ましいです!

    全身バッチリ決まってて、今風の同系色のコーディネート、ホントに素敵ですね!うっとりです〜。

    MAKI様 いつもありがとうございます!そして素敵なお写真、ありがとうございました!