お客様のコーディネート一覧
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2023/06/28お知らせ
2月に東銀座の時事通信ホールで開催された「染と織の展覧会」にて、弊社の羽織をお求めくださった関東在住のA様とのツーショットのお写真をいただきました♪
羽織は以前にコットンパールMIZUHOさんにお作りした羽織と色違いなんです。
勿論、私がデザインして友禅しております。
昨日まで日本橋三越で催事をされていたMIZUHOさんにA様が会いに行かれたときのお写真とのことです♪
キャー!(≧∇≦)
素敵ー!お二人とも美し~い!そして嬉しい~!涙
A様にはMIZUHOさんと色違いということをご案内しておりました。(有名なMIZUHOさんのことは大抵の着物好きさんにはご存じです♪)
この蝶の柄の紋紗の羽織は2枚だけしか作っていなかったのですが、そのお二人のお客様同士が繋がるって、なかなかない体験です!嬉しいですよね。ビックリです♪
私が染め出しした反物も、直接お客様を接客してお求めいただいたことは、ほとんどありません。
弊社の商品を何処のどなたがご購入されたのか知らないのがほとんどです。
そんな中、この2枚の羽織に関しては私が直接お会いしてご購入に至ったって、ほんとありえないくらい珍しいことなんです。
ましてこのお二人がたまたま関東在住とはいえ、お会いできるって、なかなか実現しにくいと思います。
お揃いの羽織を着て会いに行かれたA様には、私も本当に感謝いたしております。
着物を着て電車に乗るのも大変だったと思います!(羽織にシワが…とA様が嘆いておられました。涙)
さて、この羽織を作者の立場として少し説明させてもらいますね。
羽織は後身を重視して柄を考えております。
霞ぼかしの部分は薄い色にして、帯が透けて見えるように考えております。
左(MIZUHOさん):落ち着いたグレーの地色ですが、友禅の配色はパステル系の色を使いながら、全体に渋くならないように、そして寒色系の色で涼しげな配色にしています。
右(A様):薄い涼しげなパステル系の紫の地色です。こちらは全体的に柔らかく、爽やかに配色しました。柄が主張し過ぎないように地色に馴染む配色にしています。ふんわり優しいイメージに仕上がりました♪
図案の蝶は抽象的には描かずデザインしています。貝合わせにも見えるように、羽を貝殻のような形にしています。羽(貝)の中は更紗柄や描き匹田(ひった)を入れています。
蝶の触角の部分は花の茎に見立てて、藤や萩の花のイメージに近づけています。
普段使いとして、大人かわいい羽織を意識して作りました。
以前にこのHPの「キモノアレコレ」に制作秘話を投稿したことがありますので、併せてご覧くださいますと嬉しいです。
お誂えの絵羽織→https://sato-orimono.co.jp/blog/post-358/
またこの羽織の同じ柄で黒の袷用もあります。弊社の御召の生地で作りました。ご興味のある方はお問い合わせください。
こんなすてきな繋がりができましたこと、心より嬉しく思っております。
これからの染色活動の励みになります!本当にありがとうございました。
お誂えにご興味のある方は、どうぞお問い合わせくださいませ。
また弊社の商品をご購入のお客様のお写真募集中です!
どうぞよろしくお願いいたします。
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2023/06/25お気に入りアルバム
今年の2月にご縁があった「ピーターラビット™️の染帯」ですが、お客様からお召しになったお写真をいただきました♪
素敵でしょう〜♪
綺麗なお色のパステルグリーンの縞大島の単衣の着物に、弊社の紋紗の染帯です。
そうです。私が染めたんですー笑
お太鼓もばっちり柄が出て、綺麗〜。可愛い〜
そして前は。↓
お客様からお写真いただき、お電話もいただいて、詳しくコーデのこだわりをお聞きしましたよ♪
帯を目立たせたくて、帯揚げは着物と同色で、帯締めは白のゆるぎにされたとのことです。
上級者ですよね♡
本当に素敵です。そしてお写真、拝見できて嬉しい〜♪
そしてこのようにお写真くださったり、お電話いただいたり、もうお心遣いが嬉しくて感激です!
ただ単に染めて売って終わりではなく、こうしてお客様と繋がることができるなんて思ってもみませんでした。
ありがたいですね。嬉しいですね。こういうことがあると、やり甲斐のある仕事だと思えます笑←いつも淡々と仕事をしていると感じない感覚です。
T様とお話しして、ほわーっと温かい気持ちになり、本当に有難いなぁ〜としみじみ思います。
こういう出逢いって不思議ですね。ご縁ですね。T様は弊社のことを何も知らずに、ピーターラビットのファンで、しかも着物がご趣味で、オンラインショップをポチッとしてご購入されたんです。
そんなご縁なんですが、共通の知り合いがいて。それがうちの社長と同級生でもありお取引のある東京の呉服屋さんでした。呉服屋さんがピーターさんの帯が弊社の帯と直ぐにわかったらしく、共通のお知り合いということが発覚したそうです♫
この世の中、案外狭いですね笑
さて、次回は直接お会いできますでしょうか⁉︎
T様、お写真の掲載許可をいただきまして有難うございました。
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2022/08/28キモノアレコレ
今回は白生地からご希望のお色にお染めするお誂えの例をご案内いたします。
色無地でもぼかし染めでも、どちらでも大体手順は同じになります。
一例といたしまして、都内在住で有名な和装小物作家さんのMIZUHOさんのお誂えの様子をレポートします。
いつも弊社の紋紗の羽織をご愛用くださっているMIZUHOさん。ヘビロテで着用されているので、もう一枚新調したいとのことでした。
ご本人は既にご希望のお色、地紋など、お好みのイメージもお有りでしたので、お誂えとしてはとてもスムーズだったと思います。
また、私は公私共に仲良くさせていただいておりますので、もしかしたら彼女の似合うお色をなんとなく想像できていたこともスムーズな運びになった要因だったとも思います。
①さて、まずは生地の地紋の雰囲気・ご希望をお聞きして、生地を探すことからしました。唐草の柄とか柔らかい雰囲気をご希望とのことでしたので、何点か地紋の写メしました。そしてその中から地紋を選んでいただきました。彼女が選んだのは牡丹唐草の地紋でした。
②ご希望の色の雰囲気をお聞きして、弊社にある色見本生地を選んで写メしました。選んだ見本にはご希望のお色と、私が彼女に似合いそうなお色も一緒に入れました。写メの段階で更に見本を選択してもらい、直接見てみたい物だけ郵送で送りました。(写真1)
③郵送した見本記事を直接ご自身の着物に当ててみたり、じっくりお選びいただきました(約1週間)。決まってすぐ見本生地をご返送いただき、ご希望の配色とぼかしの仕方を確定してもらいました。
※この時点で商品代金をご請求いたしました。
④色見本が弊社に戻るとすぐ、ぼかしの場合は「ぼかしアタリ(染めぼかしをするラインがわかるように)」を生地の裏に描きます。(熱で消えるチャコペンで描きます)。引き染めはいつも弊社の紋紗を染めて頂いている熟練の職人さんです。紋紗の染めは乾きが早いこともあり、ムラができやすく難しいんです。お願いしている職人さんはその難しい紋紗でも見本と色を合わせるのが、とても上手なんです。
またお誂えとはいえ、弊社では一反だけ引き染めをお願いすることはしておりません。引き染め屋さんは一色で一反のみ染めるのは、とても効率が悪いです。そんな効率の悪い気の毒なお仕事を、いつも押し付ける訳にはいかないと思っています。今回も同じ色目で地紋違い、染め方違いで合計3反注文出しました(「同じ柄で同じ染め」のものは創りません)。(写真2)
⑤染め上がり、検品、のし、再検品し、発送前に見本と近い同じお色に染まった写メをしました。(写真3)
⑥写メご確認後、商品発送しました。(写真4)
納品後にすぐにお仕立てをされたようで、8月26日付のInstagramに写真を投稿してくださいました。
素敵でしょう〜♪お手持ちの着物に合わせての羽織のお色選びなので、ばっちり決まっています!
ぼかしの仕方も真っ直ぐではなく、ゆらゆらとした曲線のぼかしにしていますので、女性らしさもプラスされています。
よろしければMIZUHOさんのInstagramをチェックしてみてくださいね!またフォローもお願いします♪→コットンパール和小物MIZUHO https://www.instagram.com/mizuho.cottonpearl/?hl=ja
如何でしたでしょうか。
お誂えの流れは大体つかんでいただきましたでしょうか。
お誂えはお電話だけ、メールのやり取りだけでは、当然ですが不安だと思います。
一度は生地を実際に見て触っていただいたり、やはりお顔合わせをしていた方がお互い安心かと思います。(絶対ではありませんので♪)
弊社にお越しくだされば小さな見本生地だけではなく、いろんな色に染まった反物がたくさんございます。いろんな配色、地紋などをご覧くださり、選んでいただけます。意外に苦手なお色がお似合いだったり、思っていたお色がイマイチだったりと、発見が多々あるかと思います。
最初にご足労いただきますが、後はメールや見本生地のやり取りでOKです。何度も書きますが、ご足労なしで、メールのやり取りだけで大丈夫な方もいらっしゃいます。
また注意事項といたしまして、見本と全く同じお色に染まることはありません。近いお色に染まります。今までのお誂えにおいて、お色が見本とかけ離れていてクレームがきたことは一度もございません。微妙なお色のズレにつきましてはご容赦くださいませ。
白生地につきましては、ご希望の地紋の正反がない場合があります。その場合、織傷のある生地をご案内する場合もあります。
地紋とお色を選ぶ「色無地」または「ぼかし染め」のお誂えについて、ご興味おありの方はお問い合わせくださいませ。
特に秋から冬の時期はお誂えに最適なシーズンです。
どうぞ宜しくお願いいたします。
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2022/08/21ここ最近わか集
お盆休みは毎年忙しくしております。
去年出来なかったお仏壇のお磨きやお掃除を、今年は念入りにしました。
それの疲れが出たのか分かりませんが、その後は少し体調を崩してしまい、久しぶりにダウンしました。
さて、ブログをお休みしておりましたが、書きたいことは沢山。
「海外から続々と?」というお題ですが、明らかに誇大表現ですが。
まずはブルガリアから写メが届きました〜。
(若干やらせ写真の匂いが漂いますが笑)
7月15日に京都から送った荷物が、約4週間後にブルガリアに着いたようです。
追跡記録はこんな感じです↓
到着した後の「通関手続中」が長過ぎで、大丈夫かな、どうなってるのかなと思って、8月上旬に日本の郵便局へ電話で問い合わせたりしていました。
前にも書いたかもしれませんが、今はEMSという国際スピード郵便が送れないので、いつ配達されるかわからない郵便しか取り扱いがないのです。
それでね。
「いつ配達されるかわからない」と一点張りの郵便局に物申す!です。
電話してもネットで調べた追跡結果を読み上げるだけで、それ以外全く情報がないのです。全くです。
例えばね。
大体ブルガリアでしたら発送から大体1カ月かかりますとか、通関手続きが1週間くらいかかったりしますとか。
何かないんですか?と言いたい。というか言いましたけど。
古い情報でもいいので、1ヶ月前の情報ですが、発送して⚪︎日程かかりましたとかね。そしたら、今はそれ以上日数かかるかなとか。大体の目安ができるのですが。
そういった目安というのを取りまとめたらと思うのですが。。。ま、無理ですよね…
誰かがこのブログを見てくれたら
「2022.7月現在 日本→ブルガリア 国際eパケット 約4週間」
という目安ですので!
さて、それはさておき。
ブルガリアのマルタちゃーん!見てる〜?(写真の女性)
言っておきますが、彼女はこのブログの読者ですから〜笑
丹後ちりめんと弊社の紋紗が海を渡り、ブルガリアのマルタさんの手元へ〜
テンション上がるわ〜♪
自分の結婚式にこの生地を使ってドレス作るんだって!凄いですよね。
彼女は日本の文化が好きで、ご自身でも着物を着たり親しんでおられるようで、どうしても日本の絹でドレスが作りたかったようです。
そこでブルガリアに住む私の親友にご相談されたようでして、トントン拍子に生地の手配と発送に至りました。
ご縁ですね〜。嬉しいです〜。
またドレスができたら、写メ送ってもらいます!
マルタちゃん、おきばりやす〜笑 写メ待ってますよ〜
※マルタちゃんの全面協力により、お顔出しての掲載の許可を得ています。制作風景も写メくださるようですので、乞うご期待!
それともう一つ海外からのニュース!
以前に私がお誂えを手掛けた着物をお召しになったお写真をいただきました!
これだよー。ドーン!
カッコいいでしょー!
セレブ感、半端ないでしょう!素敵すぎます。
私はそんな嬉しいお写真で感激しております。。。涙
お誂えの様子は「キモノアレコレ」に詳しく書きましたので、併せてご覧くださると嬉しいです。
キモノアレコレの記事(別のウインドウで開きます)→夏物の訪問着をお誂えのお客様(A様)
ということで。
来週は少しずつ体調を戻せるように、ゆっくり仕事に復帰していこうと思っております。
息子の夏休みも1週間を切り、残すは読書感想文!
私も頑張って読みましたよ。課題図書。久しぶりの小説でした。
どうぞ皆様もご自愛ください。
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2022/08/21キモノアレコレ
2年前の2020年のことですが、海外にお住まいのA様が帰国されているタイミングで、お誂えのお話のご相談をいただきました。
海外で大きなパーティがあるので、それの為の夏物の着物をお誂えされたいとのことでした。
くっきりとした目鼻立ちのお顔立ちのA様。お好きな着物はカッコいい古典柄のようです。
お似合いになりそうと想像しながら、ご希望の「俵屋宗達の紅白梅図」の雰囲気を参考に柄を描き起こしました。
地色は最初は濃い紫で進めていましたが、最終は墨色に決まりました。黒ではちょっとイカツイ雰囲気になるので少し抑えめの感じで。
生地はパーティ向きとして、銀糸入の紋紗。地紋は大胆な露芝です。
もうこれだけでもカッコいいのですが、しっかり友禅も入れて訪問着に仕上げていきます。
全体的に色数少なめで渋い雰囲気をご希望でしたので、流水の部分を胡粉とグレー系で地色に寄せました。萩も私としては、かなり渋めにしました。
京友禅の色合いというよりは東京友禅の色の気がします。あまり使ったことない色の渋さで、加減が難しかったです。
(使う色のご相談は上記のような写メを撮ってやり取りしております)
糸目が落ちて柄の輪郭が白く上がってきた後に、流水の部分に金と銀の箔をまいてもらいました。
これでグッと締まった流水になり、更に華やかになりました。
そしてお仕立てもいたしまして、夏のパーティに間に合うようにご用意いたしておりました。
ただ、世界中がコロナの関係でこういった催しが中止となっていたようでして。。。
そして今年。
ようやくそのパーティが開催されたらしく、お写真を送っていただきました!
嬉しいことにお写真の掲載の許可もいただきました。
素敵でしょ!
めっちゃカッコいいですよね!A様の雰囲気にピッタリ。バッチリ決まっています!
周りの方々にも好評だったとのことで、私も嬉しい限りです。
私がデザインし、友禅した着物をお客様がお召しになったお写真を拝見するのは、本当に嬉しいです!しかも今回は海外でなんて〜涙
お誂えはお客様にとっても私にとっても、ドキドキですよね。
こうしてお写真いただいて、ようやく私はホッといたしました。
(2020.6.23 Instagramに投稿したコーディネートの写真)
帯は洛陽織物さんの物です。
私の方で帯と帯揚げ、帯締めなど一式コーディネートをご提案して、その中から選んでいただきました。
お誂えの初めましてさんは、色無地やボカシ染めくらいからデビューされることをおすすめしております。
ご予算に応じて生地選びから制作、お仕立てまでお引き受けいたしております。
また西陣の帯もご希望でしたらご案内させていただいております。
ご興味がおありの方はお問い合わせ下さいませ。
どうぞ宜しくお願いします。
次回はそのようなボカシ染のお誂えの仕方などをご紹介する予定です。