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    着物に関する「アレコレ」をお届けします。
  • 2023/10/01
    関東在住のA様がご来社

    暑さの残る9月の週末。関東在住のA様が弊社を訪ねて来てくださいました。

    今年2月に東銀座で開催された「染と織の展覧会」にお越しくださったお客様です。

    なんと!その時にご購入くださった、私が制作した紋紗の絵羽織を羽織ってお越しくださいました!

    きゃー嬉しい!(≧∇≦)

    プライベートでお見えなのに、着物って!

    荷物も多くなるし、着るのも大変なのに、私が作った羽織を見せてくださるためにお召しくださったと思うと泣けます(涙)

    その大変さはよーくわかっているので、有難くて、有難くて…

     

     

    色白のA様に薄いラベンダー色が、とてもお似合いです!

    青味のお色がよくお似合いなのは自他共に認めているので、今回のA様のコーディネートの、赤みのある小千谷縮に弊社の羽織もバッチリですね♪

    自分が作った(下絵・友禅)羽織を気に入ってもらって、このようにお召しになって、見せに来てくださるって本当に有難くて、幸せなことです(涙)

    また頑張って何か制作したいなと活力になりました!

     

    さて9月とはいえ蒸し暑い日でしたが、着物を夏物にして薄羽織を羽織れば、少し夏の雰囲気が消されて、見た目にも馴染む気がします。

    ちなみに私のコーディネートなんてどうでもいいのですが、私は透け感のない紋紗(畦地が多い)の着物を着ておりました。

    羽織も暑いくらいの日でしたが、やはりここは「雰囲気重視で!」着用いたしました。

    墨色の着物に墨色×金糸の袋帯(西陣 都)、羽織は新作の紋紗で龍の地紋・雪輪ぼかしの絵羽物です。

    帯は初下ろしです。黒地に銀糸の入った帯芯を中に入れましたので、光の加減でキラキラ光ります♫

    一応、正社会の人のコーディネートですので、そこんとこヨロシクです(^o^)/

    さて、お仕立ても弊社で請け負っていたこともあり、ご購入後も何度もメールのやり取りをさせていただいておりましたので、今回二度目ましてー、という感じでもなく、ずっと前からの知り合いのような感じで、話がはずみました。

    着物を通じて繋がるご縁。不思議ですね。

    そしてなんの違和感もなく、着物のこと、着物以外の話も話が盛り上がり、楽しい時間を過ごすことができました。

    それは只々、ピュアで彼女の真っ直ぐなお人柄が、私との距離をぐっと縮めてくれたのでした。

    ハイスペック女子の素敵な会話、楽しい時間はあっという間でした。

     

     

    この度は遠方よりご来社くださいまして、誠にありがとうございました。

    そしてお写真の掲載のご快諾ありがとうございました。

     

  • 2023/09/10
    東京在住S様のお客様と♪

    弊社の紋紗を2反もお求めくださいました東京在住のS様。

    一つは、この紫とベージュの大胆な流水取りぼかしの染めの小紋を、着物にお仕立てされました。↓

    とても綺麗な方でしょう♪

    着物の説明の前に、まずお顔が綺麗なので着物の説明が後回し、いや、無くてもいいでしょう!ですね。

    反物でこういった大胆なぼかしの小紋は、買う人も売る人も正直抵抗があります。

    仕立て上がった時に、どうなるのか想像するのが難しいのです。

    だから買う側にとっては手を出しにくい傾向があります。

    そして売る側も明確に「こうなります!」と提示できたら良いのでしょうが、それが難しいのです。

    裁ち方で、お仕立てのパターンが幾つもできるので、ぼんやりとしたご希望しかお聞きすることができません。

    例えば、お顔周りにこの色が来た方が良いとか、それ以外は和裁士さんにお任せというものが多いです。


    さて、お写真に戻って。

    弊社でお受けしたお仕立てではありませんが、素敵なお仕立てだと思います。

    流水の雰囲気が出ています。

    お仕立てするとどうしても、途切れ途切れの、部分的な流水しか見えないということは、お客様もご存じではあるのですが、どうなるのかワクワク、ドキドキですよね♪

    今,書きながら思い出しましたが、この同じ流水取りぼかしの小紋を羽織にお仕立てされたお客様をご紹介するのを忘れておりました(汗)

    お色違いです。また全然雰囲気違うので、早めにアップしたいと思います(汗)

     

    反物で見ただけでは想像するのは難しいぼかしの小紋ですが、こうしてお仕立て上がってお召しになると、本当に素敵ですね。

    シュッとした綺麗なお顔とスタイルのS様に、男前な色合いとぼかし染めが良くお似合いです♪

    当時S様に、さんざん綺麗な薄い色をお薦めしていましたが、今回お会いして渋い色合いも良くお似合いでカッコいい!です。

    この着物姿で南座へ観劇に行かれたとのことですが、凄く素敵ですね♬お手本のような観劇にピッタリのコーディネート!

    お母様もご一緒に来られていて、母娘で着物で観劇。素敵すぎます!

    (一緒にお写真撮りました@ブライトンホテル京都)

     

    S様の南座での観劇の後に、着物姿でお会いできましたこと本当に嬉しかったです。

    お客様とのご縁、ありがたいですね。

    そしてS様のご購入された、もう一枚の紋紗は、私が最近仕立てた着物の色違いなんです!

    次回は双子コーデをするかも⁉︎

    楽しみです♪

    S様、この度はありがとうございました。

     

     

     

     

     

  • 2023/08/23
    慶應義塾高等学校 甲子園優勝記念

    藤姫オンラインショップからのお知らせです!

    社長の出身校の「慶應義塾高等学校」が夏の高校野球で優勝しました。(野球部ではありません)

    そこで急遽、弊社でも優勝記念としてオンラインショップ商品を掲載いたしました。

    優勝が決まって、バタバタと写真を撮ってアップしたので、上手く写真が撮れていないかもしれませんが、宜しければチェックしてくださいませ。

    お色が分かりづらい、気になるという方は、弊社に直接見にこられても結構です。

    ただ、全て一点もので、大サービス品なのでお早めにお決めになってください。

    先にカートに入れた方が優先になります。

     

    販売期間は8月末迄です。

    どうぞよろしくお願いします。

  • 2023/08/06
    シケ引きの作業(動画)

    只今絶賛作業中の素描の動画です。

    紋紗の白生地に小さめのシケ引きの硬い刷毛で、素描をしています。

    下書きなどしませんので、全体の雰囲気を見ながら、その時その時の感性で作業を進めていきます。

    染料は防染の染料なので、今、作業したところ以外が染まる予定です。

    今回は防染を薄い色にして、地の色を黒にする予定です。

    今は派手な綺麗な色で柄を描いていますが、地の色が上からかぶってくるので、少しくすみます。

    それがどれくらいくすむかは、染めてみないとわからないです。

     

    今回は注文された商品の試しとして、染めています。

    染料や薬剤の割合の具合がつかめたらと思っています。

    今まで随分染めてきましたが、読めていない部分が多くて、思ったよりもこの素描やシケ引きの色が出ないのが多いです。

    なので、いつも「あれ?こんな色で染めたっけ?」が多いのです…。

     

    この素描の色が、最終どんな風に柄が浮き上がってくるのか楽しみです。

    (ビデオは早回しで撮影しています)

  • 2023/06/28
    お客様からのお写真(姉妹風コーデ♪)

    2月に東銀座の時事通信ホールで開催された「染と織の展覧会」にて、弊社の羽織をお求めくださった関東在住のA様とのツーショットのお写真をいただきました♪

    羽織は以前にコットンパールMIZUHOさんにお作りした羽織と色違いなんです。

    勿論、私がデザインして友禅しております。

    昨日まで日本橋三越で催事をされていたMIZUHOさんにA様が会いに行かれたときのお写真とのことです♪


     

    キャー!(≧∇≦)

    素敵ー!お二人とも美し~い!そして嬉しい~!涙

    A様にはMIZUHOさんと色違いということをご案内しておりました。(有名なMIZUHOさんのことは大抵の着物好きさんにはご存じです♪)

     

    この蝶の柄の紋紗の羽織は2枚だけしか作っていなかったのですが、そのお二人のお客様同士が繋がるって、なかなかない体験です!嬉しいですよね。ビックリです♪

    私が染め出しした反物も、直接お客様を接客してお求めいただいたことは、ほとんどありません。

    弊社の商品を何処のどなたがご購入されたのか知らないのがほとんどです。

    そんな中、この2枚の羽織に関しては私が直接お会いしてご購入に至ったって、ほんとありえないくらい珍しいことなんです。

     

    ましてこのお二人がたまたま関東在住とはいえ、お会いできるって、なかなか実現しにくいと思います。

    お揃いの羽織を着て会いに行かれたA様には、私も本当に感謝いたしております。

    着物を着て電車に乗るのも大変だったと思います!(羽織にシワが…とA様が嘆いておられました。涙)


    さて、この羽織を作者の立場として少し説明させてもらいますね。

    羽織は後身を重視して柄を考えております。

    霞ぼかしの部分は薄い色にして、帯が透けて見えるように考えております。

    左(MIZUHOさん):落ち着いたグレーの地色ですが、友禅の配色はパステル系の色を使いながら、全体に渋くならないように、そして寒色系の色で涼しげな配色にしています。

    右(A様):薄い涼しげなパステル系の紫の地色です。こちらは全体的に柔らかく、爽やかに配色しました。柄が主張し過ぎないように地色に馴染む配色にしています。ふんわり優しいイメージに仕上がりました♪

    図案の蝶は抽象的には描かずデザインしています。貝合わせにも見えるように、羽を貝殻のような形にしています。羽(貝)の中は更紗柄や描き匹田(ひった)を入れています。

    蝶の触角の部分は花の茎に見立てて、藤や萩の花のイメージに近づけています。

    普段使いとして、大人かわいい羽織を意識して作りました。

     

    以前にこのHPの「キモノアレコレ」に制作秘話を投稿したことがありますので、併せてご覧くださいますと嬉しいです。

    お誂えの絵羽織→https://sato-orimono.co.jp/blog/post-358/

    またこの羽織の同じ柄で黒の袷用もあります。弊社の御召の生地で作りました。ご興味のある方はお問い合わせください。

     

    こんなすてきな繋がりができましたこと、心より嬉しく思っております。

    これからの染色活動の励みになります!本当にありがとうございました。


    お誂えにご興味のある方は、どうぞお問い合わせくださいませ。

    また弊社の商品をご購入のお客様のお写真募集中です!

    どうぞよろしくお願いいたします。