京友禅一覧
-
2024/02/12ここ最近わか集
展示会が終わって、死んだような1週間でした。
と言いましても、無事に帰宅できて何よりではありましたが、疲れが取れず、その後の諸々の整理や連絡事項が多くて、途方に暮れる1週間でした。
やっと本日、着用した着物を畳んだり、キャスターを納戸にしまったり、私物を片付けることが出来ました。
年末から染めていた自分の着物の次の加工が、ほんとにギリギリで、断られたり、紹介してもらったりで。
それでも卒業式までには、仕立てまで間に合いそうな感じです!ありがたいです。
(↑友禅が終わって、糸目が取れた状態。この後、金彩の加工が施されます)
そんな訳で展示会後帰宅したら、まずはその件で走り回っておりましたが、ちょっと近くまで車で走ったついでに、友禅の師匠のご自宅を訪ねました。
2年ぶりくらいかな。去年は訪ねてないはずだし。
先生は随分お耳が遠くなっておられて、おじいちゃんになっていました。
お会いしての第一声は玄関先で、先生と「久しぶり!」とおじいちゃんハイタッチみたいなのをしながら、お互い泣きそうになって、「お元気でした?」とお互い同じようなこと言いながら、もうウルウルでした。
お互い、涙がこぼれそうになりながらね笑
年賀状は私は出していますが、先生は数年前から廃止されたようで、失礼ながら近況を知ることができずにおりました。
正直書きますと。
私は先生が生きておられて、ホッとしたというのか、嬉しかったんです。
それだけです。
それで、泣けたんです。元気でいてほしいから。病気でしんどいとか、なってほしくなくて。
少し話をして帰りましたが、「また寄ってや」と言われて。
また近いうちに伺おうと思いました。
先生にはとてもお世話になったのは勿論ですが、それよりもとても尊敬しています。
仕事に対する姿勢、考え方など、昔ながらの職人気質のところ、技術は勿論、凄くて丁寧で。
先生とお会いすると、先生のような職人になる努力をせねばと身が引き締まります。
さて、息子の通う小学校も残すところあと1ヶ月程。
ママ友達と交流できるのもあと少し。
ランチ会、親子でお出掛けなど、激しく連絡が飛び交う日々。
嗚呼、良いママ友。別々の中学校。また会えるのかな。寂しいなぁ…涙
塾だのコロナ、インフルエンザだの、抑圧されていた子供&ママ達が解放されて、時間を惜しんで自由を謳歌しています。
私も少しずつ、時間が許す限りママ友との交流の時間に当てていこうと思っています。
楽しくもあり、切ない時間です…。
そんな季節ですね。
-
2024/01/28ここ最近わか集
中受終了の余韻なんて何もないわ〜と思いながら、仕事中。
ホント忙しくて、今週も休みがなかったです。
ゆっくり判断できないまま、挿友禅の配色を決めていったような面もありましたが、とりあえずは卒業式と入学式に着る訪問着の友禅が終わりました。
その後の工程もあるので、仕立てが間に合うのか、そもそもこの着物着る?派手じゃない?演歌歌手の着物みたい?
ま、いいでしょう…。とにかく仕立てができるかが問題だわ。
さて、この友禅を終えたら、次は当然ですが展示会の準備で忙しくて…。
インスタでの告知もままならないままで、それよりも選品から値段付けから、土日も作業しましたが終わらず。
段ボールに商品を詰めて、荷物の搬入日が火曜日なんだけど、間に合うのかしら。商品以外の備品の準備もあるしなぁ〜。
そんな多忙な日々でも、当然、腹が減る訳で。
特に、息子の食欲が凄い勢いなので、おやつはパンが1斤とか、夕飯前の袋ラーメンとか、よく食べます。
ちゃんとした手料理を作ってあげたいのですが、夕飯を作る気力や体力が残っていないので、今週は外食やテイクアウトを活用しました!
テレビで見ていた天一のコラボピザも食べましたー♪
面白い味でしたよ。リピはしませんが。やっぱり天一はラーメンとして食べるのが良いでしょう。
さて、いよいよ展示会が近づいているというのに、いろいろ準備も出来ていないので、気持ちだけがとても焦っています。
今週末、ちょうど私が上京している時に、息子が通っていた保育所のバザーがあると聞き、バザー品の提供に息子と一緒に行きました。
そこで懐かしい保育所、懐かしい先生方とお会いすることができて、ほっこり。
デカくなった息子に先生方が驚かれて、息子が一度も履かずにサイズアウトした体育館シューズ27.0㎝を男の先生が欲しいーと言うのを聞いたり…。笑
でも、メガネ取って、マスク取った息子に、「あー、◯◯君だー」と懐かしがられて。
嗚呼、ほのぼの。
そしてこの中庭、この雰囲気、懐かしーい (涙)
息子の保育所も私立の小学校、私立の中学、高校も、私は全く想定していなかった道でした。
産んだ後は、全く保育所も考えていないかったのに、私の仕事(友禅)の復帰話が来て、その後は、もうホントにご縁がご縁を結んで、今日まで。
不思議なもんです。強運です。ありがたいですね。
息子の原点でもある保育所に立ち寄れて、時期的にも感慨深く、そして懐かしく、温かく、ふわっとした気持ちになりました。
さて、私は京都を2月1日には出発して準備に伺います。
なによりも体調に気をつけて、元気で展示会を乗り切りたいです♪
皆様とお会いするの、楽しみだな〜♡
-
2023/10/01キモノアレコレ
暑さの残る9月の週末。関東在住のA様が弊社を訪ねて来てくださいました。
今年2月に東銀座で開催された「染と織の展覧会」にお越しくださったお客様です。
なんと!その時にご購入くださった、私が制作した紋紗の絵羽織を羽織ってお越しくださいました!
きゃー嬉しい!(≧∇≦)
プライベートでお見えなのに、着物って!
荷物も多くなるし、着るのも大変なのに、私が作った羽織を見せてくださるためにお召しくださったと思うと泣けます(涙)
その大変さはよーくわかっているので、有難くて、有難くて…
色白のA様に薄いラベンダー色が、とてもお似合いです!
青味のお色がよくお似合いなのは自他共に認めているので、今回のA様のコーディネートの、赤みのある小千谷縮に弊社の羽織もバッチリですね♪
自分が作った(下絵・友禅)羽織を気に入ってもらって、このようにお召しになって、見せに来てくださるって本当に有難くて、幸せなことです(涙)
また頑張って何か制作したいなと活力になりました!
さて9月とはいえ蒸し暑い日でしたが、着物を夏物にして薄羽織を羽織れば、少し夏の雰囲気が消されて、見た目にも馴染む気がします。
ちなみに私のコーディネートなんてどうでもいいのですが、私は透け感のない紋紗(畦地が多い)の着物を着ておりました。
羽織も暑いくらいの日でしたが、やはりここは「雰囲気重視で!」着用いたしました。
墨色の着物に墨色×金糸の袋帯(西陣 都)、羽織は新作の紋紗で龍の地紋・雪輪ぼかしの絵羽物です。
帯は初下ろしです。黒地に銀糸の入った帯芯を中に入れましたので、光の加減でキラキラ光ります♫
一応、正社会の人のコーディネートですので、そこんとこヨロシクです(^o^)/
さて、お仕立ても弊社で請け負っていたこともあり、ご購入後も何度もメールのやり取りをさせていただいておりましたので、今回二度目ましてー、という感じでもなく、ずっと前からの知り合いのような感じで、話がはずみました。
着物を通じて繋がるご縁。不思議ですね。
そしてなんの違和感もなく、着物のこと、着物以外の話も話が盛り上がり、楽しい時間を過ごすことができました。
それは只々、ピュアで彼女の真っ直ぐなお人柄が、私との距離をぐっと縮めてくれたのでした。
ハイスペック女子の素敵な会話、楽しい時間はあっという間でした。
この度は遠方よりご来社くださいまして、誠にありがとうございました。
そしてお写真の掲載のご快諾ありがとうございました。
-
2023/08/06キモノアレコレ
只今絶賛作業中の素描の動画です。
紋紗の白生地に小さめのシケ引きの硬い刷毛で、素描をしています。
下書きなどしませんので、全体の雰囲気を見ながら、その時その時の感性で作業を進めていきます。
染料は防染の染料なので、今、作業したところ以外が染まる予定です。
今回は防染を薄い色にして、地の色を黒にする予定です。
今は派手な綺麗な色で柄を描いていますが、地の色が上からかぶってくるので、少しくすみます。
それがどれくらいくすむかは、染めてみないとわからないです。
今回は注文された商品の試しとして、染めています。
染料や薬剤の割合の具合がつかめたらと思っています。
今まで随分染めてきましたが、読めていない部分が多くて、思ったよりもこの素描やシケ引きの色が出ないのが多いです。
なので、いつも「あれ?こんな色で染めたっけ?」が多いのです…。
この素描の色が、最終どんな風に柄が浮き上がってくるのか楽しみです。
(ビデオは早回しで撮影しています)
-
2023/06/28お知らせ
2月に東銀座の時事通信ホールで開催された「染と織の展覧会」にて、弊社の羽織をお求めくださった関東在住のA様とのツーショットのお写真をいただきました♪
羽織は以前にコットンパールMIZUHOさんにお作りした羽織と色違いなんです。
勿論、私がデザインして友禅しております。
昨日まで日本橋三越で催事をされていたMIZUHOさんにA様が会いに行かれたときのお写真とのことです♪
キャー!(≧∇≦)
素敵ー!お二人とも美し~い!そして嬉しい~!涙
A様にはMIZUHOさんと色違いということをご案内しておりました。(有名なMIZUHOさんのことは大抵の着物好きさんにはご存じです♪)
この蝶の柄の紋紗の羽織は2枚だけしか作っていなかったのですが、そのお二人のお客様同士が繋がるって、なかなかない体験です!嬉しいですよね。ビックリです♪
私が染め出しした反物も、直接お客様を接客してお求めいただいたことは、ほとんどありません。
弊社の商品を何処のどなたがご購入されたのか知らないのがほとんどです。
そんな中、この2枚の羽織に関しては私が直接お会いしてご購入に至ったって、ほんとありえないくらい珍しいことなんです。
ましてこのお二人がたまたま関東在住とはいえ、お会いできるって、なかなか実現しにくいと思います。
お揃いの羽織を着て会いに行かれたA様には、私も本当に感謝いたしております。
着物を着て電車に乗るのも大変だったと思います!(羽織にシワが…とA様が嘆いておられました。涙)
さて、この羽織を作者の立場として少し説明させてもらいますね。
羽織は後身を重視して柄を考えております。
霞ぼかしの部分は薄い色にして、帯が透けて見えるように考えております。
左(MIZUHOさん):落ち着いたグレーの地色ですが、友禅の配色はパステル系の色を使いながら、全体に渋くならないように、そして寒色系の色で涼しげな配色にしています。
右(A様):薄い涼しげなパステル系の紫の地色です。こちらは全体的に柔らかく、爽やかに配色しました。柄が主張し過ぎないように地色に馴染む配色にしています。ふんわり優しいイメージに仕上がりました♪
図案の蝶は抽象的には描かずデザインしています。貝合わせにも見えるように、羽を貝殻のような形にしています。羽(貝)の中は更紗柄や描き匹田(ひった)を入れています。
蝶の触角の部分は花の茎に見立てて、藤や萩の花のイメージに近づけています。
普段使いとして、大人かわいい羽織を意識して作りました。
以前にこのHPの「キモノアレコレ」に制作秘話を投稿したことがありますので、併せてご覧くださいますと嬉しいです。
お誂えの絵羽織→https://sato-orimono.co.jp/blog/post-358/
またこの羽織の同じ柄で黒の袷用もあります。弊社の御召の生地で作りました。ご興味のある方はお問い合わせください。
こんなすてきな繋がりができましたこと、心より嬉しく思っております。
これからの染色活動の励みになります!本当にありがとうございました。
お誂えにご興味のある方は、どうぞお問い合わせくださいませ。
また弊社の商品をご購入のお客様のお写真募集中です!
どうぞよろしくお願いいたします。